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Vol.1 No.2
Review-5

再使用透析器の洗浄時間と消毒剤の溶出:ホルムアルデヒド、次亜塩素酸、ワレキシンおよびレナリンの比較
Stragier,A.,Wenderickx,D.&Jadoul,M.
Rinsing Time and Disinfectant Release of Reused Dialyzers:Comparison of Formaldehyde,Hypochlorite,Warexin,and Renalin.
Am.J.kidney Diseases,26(3):549−553,1995.


合衆国では、透析器を使用している患者が10万人以上いるといわれ、レナリンとグルタールアルデヒドで消毒した透析器を再使用した患者の死亡率が増加する危険があることから、透析器の再使用について疑問視されている。そこで、再使用透析器の洗浄時間と洗浄後に透析器から溶出する消毒剤について検討を行った。消毒剤が検出されなくなるために必要な洗浄時間は、4%ホルムアルデヒドを使用したセルロースアセテート毛細管透析器で平均34分、AN69プレート透析器で平均31分と最も長時間を要した。3.5%レナリンの使用では、高流速ポリスルホン毛細管透析器で平均27分、クプロファン毛細管透析器で平均22分であった。0.5%レナリンでは、ポリスルホン毛細管透析器で平均20分、AN69プレート透析器で25分であった。0.5%次亜塩素酸では、AN69毛細管透析器が平均11.6分、プレート透析器ではいずれも15分、さらに1.25%ワレキシンでは、AN69毛細管およびプレート透析器がそれぞれ平均6分、11分と最も短時間であった。
次に、透析液と生理食塩液洗浄を中断して30分後に100mlの洗浄液を採取し、透析器からの消毒剤の溶出量を測定した。ホルムアルデヒドで消毒したセルロースアセテート毛細管透析器は、6.2ppm、AN69プレート透析器で5.8ppmと高い値で検出された。3.5%レナリンは、ポリスルホン高流速毛細管透析器で3.3ppm、クプロファン低流速毛細管透析器で2.6ppmであった。0.5%レナリンでは、ポリスルホン毛細管透析器で0.8ppm、AN69プレート透析器で2ppmであった。しかし、次亜塩素酸で消毒したAN69毛細管では、1ppm以下、ANプレート透析器では検出限界以下、ANプレート透析器からは、検出されないか、検出されても低値(≦1ppm)であった。
以上より、透析器の洗浄時間は使用する消毒剤によって大きく異なることが明らかとなり、洗浄後に透析器から溶出する消毒剤レベルを考慮したうえで消毒剤を使用することが必要である。(訳:白石正)


Carlisle Vol.1 No.2 p8-10 May 1996