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Vol.1 No.3

軟性内視鏡の再生処理法
消毒薬の使い方-3

本田隆治(東京大学医学部感染制御学)
小林寛伊(関東逓信病院)


こんにちの医療において、診断および治療用内視鏡の役割は非常に大きなものがある。しかし、内視鏡の再使用における清浄化方法に関連した未解決な問題は、世界的な課題となっている。これらの器具の購入費用がかなり高いことと、内視鏡の需要が急増していることから、一人の患者ごとに1日1つの器具を割り当てるだけの十分な数の器具はなく、1日に何回も繰り返し使わなければならないのが現状である。そのため、清浄化に利用できる時間が少なく、酸化エチレン(EtO)ガス滅菌は適用できない。内視鏡の清浄化に関わる最大の問題点は、非耐熱性であるということであり、通常、グルタールアルデヒド(GA)に浸漬することで消毒、再使用されているが、GAは刺激性があり、気道、皮膚、目などへの副作用が多く報告されている。硬性内視鏡は、一般に80℃以上の消毒温度に耐えることができ、熱水を用いて洗浄消毒することができる。なかには、高圧蒸気滅菌にも耐えるものもあり、121℃あるいは134℃で滅菌可能な場合もある。しかし、軟性のファイバースコープ(軟性内視鏡)は、これらの温度に耐えない。消毒薬への浸漬やEtOを用いた化学滅菌が、唯一、これらの器具の処理法である。


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Carlisle Vol.1 No.3 p1-3 September 1996