|
|
| |
|
| ||
|
Vol.1 No.3 Review-3
|
在宅用ネブライザー:嚢胞性線維症患者におけるBurkhoderia cepaciaや他のコリスチン耐性グラム陰性菌の一次感染源の可能性 従来より、Burkhoderia cepacia感染の問題は嚢胞性線維症(CF)患者やその介護者にとって大きな問題となっているが、一次感染保有物に関する報告が無い。そこで今回、自宅での吸入用抗生剤や気管支拡張剤による薬物療法に参画している35人のCF患者を対象に、在宅用ネブライザーの全プラスチック部分とチューブの細菌汚染について試験した。ネブライザー使用期間の平均は、2.4ヶ月(3週間から2年)であった。使用期間中の長さと汚染の度合いには、相関性は認められなかった。21人の患者はエアロゾル化したコリスチンを、11人はコリスチンとゲンタマイシンを併用していた。その結果、24台のネブライザー(68.8%)が、コリスチン耐性グラム陰性菌(CRGNB)で汚染されていることがわかった。B.cepaciaは、3台のネブライザーから単離され、そのうちの2つは抗生剤入れから、もう1つは器具全体から単離された。これらの患者のうちの1人の痰から検出されたB.cepaciaのDNAは、pulsed−fieldゲル電気泳動法によって単離されたネブライザーのB.cepaciaのDNAと差異が無いことが判明した。又、4台のネブライザーからはStenotrophomonas maltophiliaが単離されたが、患者からはこの細菌のコロニー形成はなかった。B.cepaciaに加えて、少なくとも15種のグラム陰性菌の増殖が認められた。ネブライザーから採取したバクテリアの数は102〜109cfu/mlで、最もひどい汚染は抗生剤入れの真下とT-ジョイント間であった。消毒剤(次亜塩素酸:有効塩素125ppm)で洗浄を行わなかった8人のうち、7人の器具でCRGNB汚染が認められた。 以上、ネブライザーは、患者分泌物由来の二次汚染の場所というより、むしろ一次感染源の可能性が高い。ネブライザーは十分洗浄、乾燥し、正しく貯蔵・管理する必要性を患者に強調すべきである。(訳:仲川義人) Carlisle Vol.1 No.3 p8-10 September 1996 | |