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Vol.1 No.3 Review-5 |
抗菌薬耐性微生物の発生および広がりに対しての予防制御対策 MRSAなどの抗菌剤耐性微生物についての対策が目指すものを示し、対策プロセスの評価方法や現状での障害、および今後の対抗策を、病院管理者に提示することを目的とした。 研究には、病院疫学、感染制御学、臨床診療学、薬学、管理学、質の改善に関する学問など、多方面にわたる学問分野から多くの専門家が参画し、抗菌剤使用法の改善と耐性微生物の院内発生や広がりに対する予防制御に関するガイドラインが、専門的見解と臨床経験をもとに検討された。 研究参加者は、抗菌剤使用の改善問題を討議するグループと、耐性菌による院内感染に対する、予防および制御の方策について取り扱うグループとの、2つのチームに別れて活動した。 両チーム間で、最終的に対策目標について、以下の10項目について合意された。 抗菌剤の使用効果が最大限になるような方法として、@経験に基づいて、治療方法の選択の幅を最大限に広げること、およびAその期間を最大限にすること、B教育的な介入と管理的手法を用いて、抗菌剤の使用規定を改善すること、C抗菌剤耐性情報の臨床フィードバックとモニタリング、およびD重要な抗菌剤については使用ガイドラインを設定することの5つが提示された。 さらに、院内の抗菌剤耐性を発見報告し、予防的介入を行うための方策として、以下の5つが採択された。(1)個々の患者に定着した抗菌剤耐性菌の速やかな検出と報告のシステムを作る。そして、(2)医療従事者が直ちに対処できるような仕組みを構築する。(3)基本的な感染管理のポリシーと手技が維持されるように支援する。(4)院内感染対策の目標が達成されるように院内の耐性菌感染を発見、予防、制御し、必要な情報を提供する。(5)特異な抗菌剤耐性病原微生物を保菌している患者の特定、転送、退院、再入院の方法を開発する。(訳:西岡みどり) Carlisle Vol.1 No.3 p8-10 September 1996 | |