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Vol.2 No.2 Review-3
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医療従事者の手指の細菌数における指輪の影響 医療従事者の手指は、病院感染の主要な感染経路である。手洗いをすることによって交差感染を減少することができるということはよく知られているものの、手洗いの効果に与える指輪の影響や、指輪が手を介して細菌を運ぶかどうかということについては、まだよく分かっていない。 そこで、当研究では指輪をしている50名の医療従事者と、同じく50名の指輪をつけていない医療従事者をペアにして調査の対象とした。 実験は、@60秒間、両手を摩擦しながら1,000mlのリン酸加食塩液をかけてすすぎ、Aその後10秒間の石鹸による手洗いの後、水道水を用いて10秒間すすぎを行い、ペーパータオルで乾燥させ、Bさらにもう一度60秒間、両手を摩擦しながら1,000mlのリン酸加食塩液をかけてすすぎを行った。@およびBのすすぎ液を滅菌洗面器に収集、培養し、細菌数(cfu)を計測した。 結果は、両群とも手洗い後(Bのすすぎ液)に有意に細菌数が減少していたが、両群間の単純な比較では、手洗い前後いずれにおいても有意な差は見られなかった。 そこで手洗い前の細菌数(@のすすぎ液)を考慮にいれて共分散分析を行った。その上で回帰分析を行ったところ、手洗い後の細菌数に両群で有意な差がみられた。これによって手洗い前の細菌数が両群の手洗い後の細菌数に影響していることが示された。また手洗い後の細菌数は指輪群の方が、非指輪群よりも有意に減少していた。この傾向は手洗い前の細菌数が1000cfu以上の場合で、より顕著であった。 標準的な方法での手洗いは医療従事者の手指の細菌数を減少させるのに効果があった。さらに、その細菌数における指輪の影響が明らかになった。(訳:西岡みどり) Carlisle Vol.2 No.2 p8-10 Summer 1997 | |