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Vol.2 No.4
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Escherichia coli
O157:H7感染の散発的発生におけるリスクファクター Escherichia coli O157:H7感染の散発的発生におけるリスクファクターに関しては、まだあまりよく知られていない。そこで、1994年7月にニュージャージー州でO157:H7感染症例が急増したのを受けて、感染源を特定し、有用な対策を検討するためにケース・コントロール研究を行った。 研究の方法は、標準化された質問紙を用いて、(1)患者群およびマッチングしたコントロール群のそれぞれに、感染の可能性のあった機会、(2)患者群とコントロール群それぞれの家庭毎に、食品調理に関する知識、態度、および調理方法を評価した。 また、感染症例からの分離株をパルスフィールドゲル電気泳動法によって分類した。 分析にはEPI INFO(version6.02)、Exact software(version2.0b)およびSAS(version6.10)を用い、オッズ比を算出した。 結果は、Escherichia coli O157:H7感染患者(N=23;年齢の中央値=9歳;女性55%)は、コントロール群と比べてより多くが、発症の前週にハンバーガーを摂取しており(マッチングしてのオッズ比は有意でなかった;p<0.001)、患者群が摂取したハンバーガーのうち80%が家庭内で調理されていた。 コントロール群と比べて、患者群の家庭の食品調理者は、生の牛肉ミンチを取り扱った後に手(オッズ比、8.5;p<0.005)や調理台の表面(オッズ比、10.5;p<0.05)をよく洗っていなかった。 また、パルスフィールドゲル電気泳動法によって、23名の患者の分離株は17種類ものサブタイプに分類され、感染源が複数であったことが示された。 当研究により、家庭内で調理されたハンバーガーがEscherichia coli O157:H7感染の散発的発生における重要な感染源の一つであることがわかった。また、この対象集団においては、食品調理者が十分な手洗いをすることによってEscherichia coli O157:H7感染の34%が防止できたと推定される。(訳:西岡みどり) Carlisle Vol.2 No.4 p8-10 Winter 1997 | |