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Vol.3 No.1 |
1980年から1993年における病院感染および市中感染としての黄色ブドウ球菌菌血症―血管内留置の影響とメチシリン耐性について 病院感染としての黄色ブドウ球菌による菌血症は、この10年間増加してきているが、市中感染としての黄色ブドウ球菌による菌血症についてはまだよくわかっていない。 本研究では、hospital-based observational studyを行い、1980年から1983年、および1990年から1993年の黄色ブドウ球菌による菌血症を、病院感染と市中感染について比較した。 病院感染としての黄色ブドウ球菌による菌血症の発生率は退院1000例あたり0.75から2.80へ増加した。一方、市中感染としての黄色ブドウ球菌による菌血症の発生率は同じく退院1000あたり0.84から2.43へと増加した。また、病院感染としての血管内留置に関連した菌血症については8倍に急増した。そのうち1990年から1993年では煤A黄色ブドウ球菌による菌血症の56%が、血管内留置関連の感染であった煤B市中感染としての黄色ブドウ球菌による菌血症のうち血管内留置に関連した感染は煤A1980年から1983年では一例もなかったが、1990年から1993年では22%であった。 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による菌血症の発生は、1980年から1983年には、ほとんどみられなかった。しかし、1990年から1993年では、黄色ブドウ球菌による菌血症のうち病院感染の32%、市中感染の18%がMRSAによって引き起こされていた。 黄色ブドウ球菌による菌血症は、病院感染、市中感染のどちらにおいても1980年から明らかに増加している。また、MRSAと血管内留置による黄色ブドウ球菌菌血症は、病院内だけでなく病院以外の場でも新たな問題となっていることが示された。 (訳:西岡みどり) Carlisle Vol.3 No.1 p8-10 Spring 1998 | |