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Vol.3 No.1 |
二酸化塩素:小児センターにおける透析モニター消毒に対する新薬剤 透析物の細菌汚染は、透析を受けている患者にとって有害であり、急性および慢性疾患の原因となる。そこで、小児透析センターで使用した透析液の細菌および発熱性状態を評価すると共に、新しい洗浄・消毒剤である二酸化塩素(CD)の効果を評価した。CDはa主薬:1.5%塩素酸Na(pH11-12)315mL、b活性化剤:33.6%乳酸(pH1.5-2.0)95mLの2つの成分からなり、使用時、この二剤をpH2.8-3.2で混合すると、活性型のCDを生成する。本剤はpH3以下で抗菌活性を呈する。 乾燥重炭酸末を使用している4つの透析器における細菌およびエンドトキシン汚染を、二通りの消毒法でその相違を調べた。試料は@イオン交換水、A透析液(透析前と後)、Bアルカリ凝集物、C酸凝集物(透析2時間後)。透析時間は、それぞれの透析ユニットで3時間持続して使用した。 方法A:各透析処置後、モニターの消毒はCDで行った。モニターの洗浄消毒を6日間連続し、患者毎の処置の間で実施した。方法B:モニター消毒は次亜鉛素酸Naで行い、その後1週3回、酢酸で洗浄した。2週に1回、装置内のイオン交換水は0.2%過酢酸で消毒した。 これらの方法は1カ月継続し、15、22、27日目にこの2方法の検体についてエンドトキシン測定は分光光度計を用い、波長405nmで色素産生物質によるLAL試験法で行った。その結果、エンドトキシン濃度は、方法AおよびBの2法間では統計的有意差を示さず、医療機器助成協会(AAMI)、カナダ基準協会(CSA)の基準限度をはるかに下回っていた。CaやMg塩の沈澱に関する問題もなく、オルトトリジン溶液で行ったCDの残存検査はいずれも陰性であった。 方法Aは72検体中59(82%)、方法Bでは72検体中62(86%)がAAMIとCSAの基準限度以内の細菌数であった。また、モニターNo.2から採取した23検体中11検体からAAMIとSCAの基準よりも高い細菌数が検出されたが、P.aeruginosa(18検体)、E.coli(3検体)、C.albicans(2検体)は常在菌であった。2つの消毒方法は同等の結果を示した。CDは容易で安全、洗浄消毒力が強く、消毒時間の節約にもなると考えられた。 (訳:白石 正) Carlisle Vol.3 No.1 p8-10 Spring 1998 | |