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Vol.3 No.3
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表在性真菌感染予防におけるポビドンヨード洗浄液;角膜真菌バイオアッセイを用いた予防評価 スポーツやレクリエーション活動をする人口の増加により表在性真菌症が増加し、特に、屋内のスイミングプールの床は、高い頻度で皮膚糸状菌の汚染が認められる。また、院内での交叉感染による散在性真菌症の発生の危険性も指摘されている。 ヒト角質層を基質として用いた菌の発育のex vivoバイオアッセイは、角質層における真菌の発育を防ぐ消毒剤の予防的効果の研究に適している。今回、健常人の前腕掌側からcyanoacetylate skin strippings(CSSS)を採取し、ヒト角質層の真菌をex vivo培養基質とし、それを1.33%、2.5%、4%、7.5%ポビドンヨード(PVP-I)液に20秒間浸漬させ、そのCSSSを角膜真菌バイオアッセイにて評価した。また、用いたCandida albicans,Trichophyton rubrum,T.mentagrophytes var.interdigitale,Microsporum canisはそれぞれ10 4〜10 5cells/mL、温度80%、20℃、2週間培養で行った。さらに、T.mentagrophytes var.interdigitale20菌種に対する2.5%PVP-I液の効果の差違を検討した。PVP-Iによる微生物の発育阻害効果は、真菌の種類やPVP-I濃度により異なっていた。皮膚糸状菌の接触分節型分生子やMicrosporum canisに比し、Candida albicansは強い抵抗性を示した。カンジダ細胞は酵母菌の形で、ほとんど擬糸状の形体は残していなかった。また、20菌種のT.mentagrophytes var.interdigitaleの角質層上での成長は、2.5%PVP-I洗浄液により相対的な効果が認められ、発芽型とミセル分節型で効果は異なっていた。 このバイオアッセイでのPVP-I濃度の影響は、湿気のある環境下に置かれたとき角質層での薬物の結合・遊離について確認されていないので評価が難しい。PVP-I洗浄液を用いた臨床的な予防効果は、今回のデータからだけでは完全には結論付けはできない。さらに検討を繰り返し行う必要がある。(訳:仲川義人) Carlisle Vol.3 No.3 p8-10 Autumn 1998 | |