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Vol.3 No.4 |
連合王国における妊婦のHIV−1の疫学と知見:1988年から1996年に実施されたナショナル・サーベイランスの結果より 本研究では連合王国の妊婦におけるHIV−1感染の疫学を記述することを目的とし、周産期の血液検体におけるHIV−1血清サーベイランス、および産科医、小児科医、微生物学医の報告による、母性・小児感染の診断登録に基づいたサーベイランスを実施した。 対象は、連合王国における1988年から1996年の産婦およびその新生児とした。主なアウトカムとしては、母親における感染の代わりに新生児におけるHIV−1血清陽性率の時間的な傾向time trendsを測定し、HIV−1感染と診断された母親の割合とその特性をあわせて調査した。 結果は、1988年から1996年間にLondonにおける母親のHIV−1血清陽性率は6倍になった(0.19%;1996年では検査実施520例中に1例の陽性)。EdinburghとDundeeを別にすれば、Scotland(0.025%;検査実施3,970例中に1例の陽性)と連合王国のその他の地域(0.016%;1,930例中に1例の陽性)における感染のレベルは低いままであった。 Londonの報告感染症例は黒人女性に多かったが、一方Scotlandではほとんどが麻薬注射に関連するものであった。麻薬注射の影響が減少するにつれ、黒人女性の報告感染症例が増加した。 Scotlandの母親の感染例中51%は出産前に診断されていた。Englandでは妊娠期でのHIV診断率を増加させるためにnational policyが1992年に施行されたにもかかわらず、診断についての改善は見られず、1996年には新たな感染のうち15%のみが妊娠期に診断されていた。 HIV−1感染は連合王国中の母親に広まっているが、Londonではもっとも顕著であった。妊娠女性における感染率は改善されていなかった。今回のようなサーベイランス・データによって、小児におけるHIV−1感染予防政策の影響を効果的にモニターすることができる。(訳:西岡みどり) Carlisle Vol.3 No.4 p8-10 Winter 1999 | |