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Vol.4 No.3

インフルエンザワクチンの動向

仲川義人

(山形大学医学部附属病院/教授・薬剤部長)


かぜ症候群の原因となる病原微生物は100種以上もある。一方、ウイルスはインフルエンザウイルス、RSウイルス(respiratory syncytial virus)、パラインフルエンザウイルス、ライノウイルス、アデノウイルスなど数種が見い出されている(表1)1)。特に、インフルエンザウイルスは高齢者、乳児、そして心不全、腎不全、喘息などの基礎疾患のある患者や未熟児などでは重症化する場合が多い。
 ウイルスは生きた細胞内でしか増殖できない。また、ウイルスの増殖過程であるウイルス核酸、ウイルス蛋白の合成過程は正常の核酸、蛋白合成と極めて類似しており、ウイルスの増殖のみを抑制して正常細胞には作用しない、すなわち選択毒性の高い抗ウイルス薬の開発はむずかしい。


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Carlisle Vol.4 No.3 p1-3 Autumn 1999