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Vol.5 No.1・2 |
クロルヘキシジンの血液培養採血時の皮膚消毒効果におけるポビドンヨードとの比較:無作為比較試験 皮膚には多くの常在菌叢が存在するので、血液培養の汚染はしばしば認められる。血液培養の汚染に起因する誤報は有害な影響をもたらすことから、汚染を最小限に血液培養を行うことが重要である。一般に、消毒効果の発現に適切な時間(0.5〜2分)をかければ、1つあるいは複数の消毒剤による皮膚消毒は十分効果が期待できると考える。今回、クロルヘキシジン配合アルコール製剤(CHG/EtOH)が血液培養の汚染を減少させるかどうかの検討を、1997年12月1日〜1998年4月24日の間、フランスのBicetre病院の3つの成人集中治療室(内科、外科、神経外科)の患者403人を対象に行った。 患者を入院時期を考慮し4群に分け、0.5%CHG/EtOHか、10%ポビドンヨード液(PVP-I)を用い、指定された消毒剤を末梢静脈穿刺部に一回塗布し、15〜30秒後に採取した血液を好気性菌および嫌気性菌培養液瓶に入れ、37℃、5日間培養し、汚染か、真の菌血症(真感染)かを評価した。2041検体のうち124検体(汚染:45、真感染:76、両方:3)で病原体が認められた。またCHG/ EtOH(14/1019:1.4%)はPVP-I(34/ 1022:3.3%)に比し血液培養の汚染率を有意に減少した〔オッズ比0.4(95%1C:0.21−0.75)、p=0.004〕。 コアグラーゼ陰性黄色ブドウ球菌の検出率が圧倒的に高かった(汚染:98%、真感染:22%)。血液培養の汚染は治療費の増加、入院期間を延長させる。ところで、中心静脈カテーテルなどに関連した感染予防には2%CHGが10%PVP-I、70%イソプロパノールの1回塗布での無作為試験では最も有効である。CHGはPVP-Iで見られる血液などの蛋白による作用の減弱もない。またアルコールの配合により殺菌作用は一層強力となる。CHG/EtOHは血液培養の汚染を減少させる点でPVP-Iよりも効果的であることが示唆された。 (訳:仲川義人) Carlisle Vol.5 No.1・2 p8-10 Spring/Summer 2000 | |