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Vol.6 No.2

 

最近、話題となったウイルス感染症
−院内感染との関連から−

岡 慎一

(国立国際医療センターエイズ治療研究開発センター部長)


最近、話題となったウイルス感染症と感染経路 この1〜2年の間にわれわれの病棟あるいは新聞等で話題になったウイルス感染症とその感染経路を表1に示す。院内感染の立場から、最も注意すべきは麻疹を代表とする空気感染を起こしうる感染症である。水痘もこの中に入る。陰圧・独立換気の部屋で治療すべきである。医療従事者は、抗体チェックを受け、陰性の場合にはワクチン接種を必要とする。 
次は、飛沫感染を主体とするもので、インフルエンザが代表である。個室管理、患者数が多い場合には集団隔離を必要とする。飛沫感染とはいえ伝染力は強い。やはり医療従事者はワクチン接種をしておくことが理想である。 接触感染を主体とするものには、A型肝炎があげられる。一般病棟での治療は可能だが、下痢便中に大量のウイルスが出ているので院内感染に十分注意は必要である。エボラ出血熱もこの中に分類され、患者の体液や分泌物に直接触れることにより感染する。素手で、患者に触れることにより医療従事者にも感染しうる。万が一感染した場合の重篤度から1類感染症に指定されており、個室管理されることになる。 
針刺し事故などで感染しうる血液媒介感染にHIV(human immunodeficiency virus)、HCV(hepatitis C virus)、HBV(hepatitis B virus)がある。診療に関しては特に防御を必要とせず、スタンダードプリコーション1)が遂行されれば何ら問題はない。万が一の場合の感染予防策を立てておく必要がある。



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Carlisle Vol.6 No.2 p1-3 Summer 2001