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Vol.7 No.3
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Clostridium difficileによる院内感染下痢に付随する費用と致死率 Clostridium difficile(C. difficile)は抗生物質に関連した下痢や大腸炎の主な起因菌である。C. difficile感染症発症率は、広域スペクトラムの抗生物質使用拡大の結果、世界的に増加している。ところで、C. difficile感染に帰する費用や入院期間、致死率は報告者によって大きく異なっている。そこで、1998年1月5日から1998年5月22日にかけて、感染症のため抗生物質の投与を必要とした271名の入院患者を対象に、プロスペクティブコホート調査を行った。 271名のうち7名を除外例とし、残り264名のうち、40名の患者(15%)が院内感染性C. difficile下痢を発症した。これらの患者は、併発していない患者より$3669、すなわち54 %高い費用を支払っていた。また、C. difficile下痢発症患者では、併発していない患者より、入院日数は3.6日、すなわち55%長かった。また、入院期間もC. difficile下痢の危険因子であるとの報告があるが、今回の調査では、C. difficile下痢発症前の入院期間は、非発症患者の全入院期間とほぼ同じであった。 また、入院後3ヵ月の致死率は、C. difficile下痢患者で48%、下痢を呈さなかった患者で27%であったが、3ヵ月の致死率および一年間生存率は、年齢、併病率、疾患の重篤度を統計的に処理すると、C. difficile下痢とは関連しなかった。 米国において、C. difficile下痢の治療費は1年間に1.1兆ドル以上と見積もられた。本調査より、院内感染C. difficile下痢の防御により経費削減の可能性が示唆され、この感染管理にさらなる方策を用いることの正当性が示唆された。 (訳:豊口禎子) Carlisle Vol.7 No.2 p8-10 Autumn 2002 | |