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Vol.7 No.3
Review-6
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麻酔科医から患者へのC型肝炎ウィルス伝播
Cody S. H., Nainan O. V., Garfein R. S. et al.
Hepatitis C Virus transmission from an anesthesiologist to a patient.
Arch Intern Med. 162:345-350, 2002.
ある麻酔科医が、64歳の男性患者(患者A)の開胸手術の麻酔を担当して3日後に急性C型肝炎と診断された。8週間後、患者Aが急性C型肝炎であることが診断された。
この麻酔科医の感染原因および患者Aへの伝播の可能性について調査するために、麻酔科医が肝炎となる前後で勤務していた2つの病院において、外科手術記録を調査するとともに、開胸手術を行った外科手術チームのメンバーおよび外科患者の血清を得、C型肝炎ウィルス(HCV)に対する抗体テストを実施した。また、分離したHCVの超可変域1のquasispeciesを調べることにより、それらの遺伝的関連性について検討した。
その結果、外科手術チームの中では問題の麻酔科医のみHCV抗体陽性であった。また、当該麻酔科医により治療された782例の外科患者のうち348例が検査を受け、そのうち6例がHCV抗体陽性であった。さらに、6例のうち2例(患者AおよびB)から分離されたウィルスは麻酔科医のものと同じgenotype(1a)であった。また、麻酔科医、患者A、患者Bから分離されたウィルスのquasispeciesを調べたところ、麻酔科医と患者Aは97.8%、麻酔科医と患者Bは100.0%同一の配列であった。
患者Aは他の手術や治療を受けたことはなく、手術以前にはHCV抗体陰性であった。患者Bの手術は患者Aの手術の8.5週間前に行われ、手術1週間前の検査でHCV抗体陽性であった。これは麻酔科医の発症9週前になる。麻酔科医は両手術において暴露を受けそうな侵襲を伴う手技はしておらず、他の手術メンバーからも技術的問題や事故は報告されていなかった。麻酔科医はHCV伝播における危険因子であることを否定している。
われわれの調査から、麻酔科医は患者BからHCVに感染し、患者Aに伝播したことが示唆された。それ以上の伝播は認められなかった。この伝播は通常の業務においては起こらないものである。今回の例では、どのように伝播されたのかを確立することはできなかったが、麻酔科医から患者への血液を介する病原体の伝播に関する一つの報告として、自己注射用針の再使用が関与しているという報告がなされている。
(訳:木津純子)
Carlisle Vol.7 No.3 p8-10 Autumn 2002
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