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Vol.8 No.1 |
外科患者の院内感染を検出するための2つのサーベイランス法の比較 院内感染は保健医療(ヘルスケア)分野における質と価格面に大きな影響を及ぼす。これらの感染のサーベイランスは感染の頻繁性および諸原因をより多く洞察するための唯一の方法である。サーベイランスの検討結果は検討の中心となる患者および病院経営の両方に対して大きな影響を及ぼすことがあるので、全ての保健医療従事者は診断および合併症のサーベイランスに使用する規準に同意することが必要である。 2つのサーベイランス法の効果を比較するために、外科患者における院内感染をオランダのユトレヒト医科大学メディカルセンターの外科[合併症サーベイランス(CS)]および感染制御部[院内感染サーベイランス(NIS)]の両方で2ヵ月間検討した。院内感染の事例を定義(判定)するため、CSチームはオランダ外科医協会の国家規準を、またNISチームはアメリカCDC(疾病予防センター)の国際基準を使用した。 両部門での研究は合計515人の患者を使用し、実施した。CSチームは49人で患者の69例の感染を診断し、一方NISチームは45人の患者で64例の感染を診断した。104例の感染中で39例はCSチームで独占的に診断され、35例はNISチームで診断され、また30例は両方の部門で診断された。なお、矛盾する結果が認められたが、その主な理由は以下の通りであった。 i)NIS部門における退院後のフォローアップがなかったこと。(ii)CSチームにおける院内感染を確定するための臨床規準の使用、(iii)NIS部門における診断規準の一部としての陽性培養の使用である。感染制御の見通しを考えたとき、CSチームによる院内感染のサーベイランスの実施は推奨することができない。しかし、退院後のサーベイランスのようなCS法による見解は伝統的なNISチームのバリデーション手法を改良するための道具として考慮すべきであると結論付けている。 (訳:坂上吉一) Carlisle Vol.8 No.1 p8-11 Spring 2003 | |