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Vol.10 No.1
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エビデンスのない感染対策 |
大久保 憲 (NTT西日本東海病院外科部長) |
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evidence based precaution(EBP) かつての医療現場では、科学的根拠が乏しい感染対策が、医師の自由裁量のもとに当然のごとく行われていた。その多くは先輩医師からの伝授、個人的な納得、症例における経験的判断などに基づいた対応であった。しかし、1996年に米国Centers for Disease Control and Prevention(CDC)から出された「Guideline for Isolation Precautions in Hospitals:病院における隔離予防策のためのガイドライン」の発表を契機として、全世界で科学的な根拠に基づいた感染制御の必要性が強く示唆されるようになった。 わが国においてもこのガイドラインの影響は大きく、病院感染対策マニュアルの見直しが各施設で行われ、エビデンスに基づかない感染対策の廃止と、エビデンスに基づく対策の採用へと大きく変革してきた。 質の高いエビデンスとは、ランダム化比較試験(randomized control trial:RCT)をもとにしたエビデンスであり、最も真実を反映する可能性の高い結論を導き出す比較試験である。これらのRCTをデータベース化し、多くの臨床的疑問に対してデータ検索を行った場合に、同じテーマの研究結果が同一の結論であれば、直ちに臨床に応用すればよいが、それぞれの結果にばらつきがあった場合には、それらのデータを元にしてメタ分析(メタアナリシス)の手法にて結論を導き出すという方法が取られる。メタ分析の結果を世界中に公開して提供しようとするコクラン共同計画が1992年に英国で立ち上げられた。 ※この記事に関しては抜粋のみ掲載しております。全文をご覧になりたい方はこちらよりご請求ください。 Carlisle Vol.10 No.1 p1-3 Spring 2005 | |