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Vol.12 No.1

鳥インフルエンザの対応
―ヒトへの感染防止対策を中心に―

上村 輝夫

(山口県山口健康福祉センター、山口環境保健所)


はじめに
 平成16年(2004年)1月12日に、わが国では79年ぶりと言われるH5N1型ウイルスによる高病原性鳥インフルエンザ(以下「本病」という)が著者の保健所管内で発生し、その防疫対策に従事した本県職員(殆どが獣医師)に対して公衆衛生学的な見地から感染防止対策を実施した1)。
 発生当初は、本病に関するヒトへの感染防止対策の方針は全国的にも十分でなく、大混乱の中で国の関係省庁と本県とが頻繁に情報交換を繰り返しながら対処せざるを得なかったことが思い出される。幸いにも、短期間で防疫作業が完了し、感染拡大阻止と、(充分なEBMに基づいたものであったか否かは別にして)ヒトへの感染防止の両面で、本県内外から一定の評価が得られたと思っている。
 その後、本病の国内発生は西日本エリアを中心に5府県に及び、その対策に多大な経費と労力が費やされ、加えて、昨今では新型インフルエンザ発生とその蔓延も懸念されており、ここで著者の体験を踏まえ、本病のヒトへの感染防止対策をまとめてみた。

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Carlisle Vol.12 No.1 p1-3 Spring 2007