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Vol.12 No.1

抗菌薬使用動向解析から院内感染防止へ貢献
―CLDM注とCD腸炎発生数の相関度―

大萱 豊秋

(高山赤十字病院薬剤部)


はじめに
 数年前、当院ではClostridium difficile(CD)腸炎による下痢が散発したため、感染防止委員会として、スタンダードプリコーション、接触感染防止法、消毒等を指示したが、なかなか効果が上がらなかった。
 一方、感染防止委員会に提示する抗菌薬使用動向を下調べしていて、クリンダマイシン(CLDM)注とバンコマイシン(VCM)内服の奇妙な関係に気付いた。前者が大きく動くと、翌月に後者が連動するのである。そこでさらに調べてみると後者は、CD腸炎治療目的で主に使われていること、同月比での相関よりCLDM注に遅れること1ヵ月でCD腸炎が多発することが判明した。CLDM注は、しばしば誤嚥性肺炎、術後感染等における嫌気性菌にカルバペネム、第四世代セフェムと併用され、その患者はCompromised hostであることが多い。このため、腸管内では菌交代が容易に起こりCD腸炎が必発、同時に感染源にもなりうる。


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Carlisle Vol.12 No.1 p7 Spring 2007