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Vol.14 No.3
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インフルエンザ |
岡部 信彦 (国立感染症研究所 感染症情報センター センター長) |
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はじめに 「インフルエンザ」というのはヒトの上気道感染症の中の一病名であり、その原因はヒトのインフルエンザウイルス感染によるが、他のウイルス、細菌によっても「インフルエンザ様症状」となることもある。インフルエンザは毎年流行し、その規模は年によって差があるが、わが国では人口の10%前後がインフルエンザとして毎シーズン医療機関を訪れているほど、数的なインパクトは大きい。 インフルエンザの病原の一つであるA型インフルエンザウイルスには多くの亜型があり、ヒト以外にもさまざまな動物が感染することが知られている。それらには種特異性があり、たとえば鳥のインフルエンザウイルスがヒト社会に直接入り込んでくることはない、と考えられていた。しかし1997年香港におけるインフルエンザウイルスH5N1の鳥の間での流行時に、6名の死亡を含む18名の患者発生が確認された。今のところ、この種を越えてヒト社会に入り込んだ鳥のインフルエンザウイルスが、ヒトの間で次々と感染が拡大している事実はないが、鳥のインフルエンザウイルスが自然界の中でヒトに感染しやすい形に変異、そして馴化することがあれば、ヒト社会で新たなA型インフルエンザウイルスとして地球規模で大流行する可能性が、昨今危惧されてきたところである。 ※この記事に関しては抜粋のみ掲載しております。全文をご覧になりたい方はこちらよりご請求ください。 Carlisle Vol.14 No.3 p1-3 Autumn 2009 | |