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Vol.15 No.1

最近の肝炎の動向

小池 和彦

(東京大学大学院医学系研究科消化器内科学)


 現在、肝炎ウイルスとして、A型肝炎ウイルス(HAV)、B型(HBV)、C型(HCV)、D型(HDV)、E型(HEV)の5種類が知られている。A型、E型急性肝炎は感染症法で四類感染症に指定されており、B型、D型、E型急性肝炎は五類感染症(全数把握)である。HAVとHEVは経口感染で急性肝炎を引き起こすが、一部の劇症化例を除くと特別な治療を必要とせず軽快する。HDVはHBV感染例にのみ共感染が成立する不完全ウイルスであり、わが国では稀である。これに対し、HBV、HCVは持続感染を起こしやすく、また血液など体液を介して感染するため、医療現場での感染予防対策が重要である。


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Carlisle Vol.15 No.1 p1-3 Spring 2010