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1998.10.08 |
フランスが学生のB型肝炎免疫化を中断 フランスの健康省は10月1日、HBV免疫化が多発性硬化症と関連するかも知れないと言う懸念に従い、学校における日常的な青少年のHBV免疫化を中断すると発表した。幼児および高リスク成人に対する免疫化は継続される。 ここ数年、フランスでは反ワクチングループとマスコミによる圧力によって、関心が高まっていた。ケース研究によるとこれらの関連は不幸な偶然か非常にまれな重篤化であると結論されている。 1982年の世界健康総会での勧告に従って、約100か国において日常的な免疫化が行われるようになっており、また、WHOはHBVワクチンと多発性硬化症をふくむ中心神経系統疾患を関連づける科学的データは無いとしている。WHOはこのフランスの措置に憂慮するとともに、すべての国における免疫化の継続、または、開始を強く勧告している。
<訳註> WHOによると、世界におけるHBV慢性感染キャリアーは3億5千万人、過去に感染した証拠のある人は20億人であると推計されているそうです。WHOの見解については、下記リンクをご参照下さい。 WHO. Lack of evidence that hepatitis B vaccine causes multiple sclerosis. Wkly Epidemiol Rec 1997; 72: 149-52. (http://www.who.ch/wer) No scientific justification to suspend hepatitis B immunization. WHO press release 2 October 1998, WHO/67. (http://www.who.int/inf-pr-1998/en/pr98-67.html) 倫理的な立場から安全性に関するインフォームドコンセントがますます重視されるのは当然のことですが、個人の治療にとどまらず集団や社会全体のリスクも考慮しなければならない伝染予防的医療においては、安全性に関する高い関心が、結果として、普及を妨げる一要因として働く場合があるのかもしれません。予防医療において、インフォームドコンセントをさらに確立するとともに、科学的な根拠に基づいて最小限の必要範囲を確定し、最大限の普及率を確保することが求められているようです。 Eurosurveillance Weekly: 1998.10.08/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.10.10 | |