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2005.10.20a

トリインフルエンザA/H5N1に関するECDC見解
October 20, 2005, Vol. 10, Issue 10
Eurosurveillance Weekly:Very low risk to human health from A/H5N1 avian influenza in Europe according to ECDC risk assessmentの要旨
http://www.eurosurveillance.org/ew/2005/051020.asp


ECDC(欧州疾病予防管理センター)の専門家は、ルーマニアとトルコで検出されたトリインフルエンザが欧州の人々にとって健康上の直接リスクとなる可能性は極めて低いとしている。リスクはほとんど養禽業者と感染鳥の処分業者の範囲に限られている。トリインフルエンザA/H5N1に関するメディア情報は混乱しており、無用な不安を与えるのみならず、対策をも阻害している。ECDCのガイダンスは以下の項目からなる。

・トリにおける感染を制御する
・ウイルスへ曝露される人々の数を最小とする
・職業上潜在的な感染動物に接する人は保護具を使用する
・通常のインフルエンザワクチンの接種
・曝露された可能性のある人々のサーベーランスと感染者の早期治療

手洗いなど日常的な衛生、病気のトリなどに触らないこと、加熱調理など通常の食品衛生も広く求められている。

<訳註>
トリインフルエンザについては、こちらを参照ください。

05.10.27追記
本報告に関連して鳥インフルエンザに関する英国の新聞記事を紹介します。
Daily Mail, October 19, 2005(一部)
この英国の新聞記事(Daily Mail, October 19, 2005)によると、 英国においては3空港で検疫探知犬がルーマニアやトルコからの 旅行者の手荷物に、生死にかかわらず鳥や鳥の羽や卵がないかを 確認しているとのことです。通常時も空港で検疫探知犬が活動 していますが、現在は特に鳥に集中して活動しているとのことです。 また、野党である保守党の国内安全対策報道官は、政府が発した 大流行の可能性に関する否定的見解について、「まったく不適切」と 強烈に批判し、「鳥インフルエンザに関しては国内で責任者を決め 警戒すべきで、流行の兆しを見逃してはならない。1918年のインフル エンザ大流行時には前年の兆候を見逃していた。」と発言して、問題が 政治的な対立にまで及んでいる様子です。一方、オークションサイト eBayでは、取り扱っていた抗ウイルス薬の価格が、鳥インフルエンザの 混乱で高騰したため、取り扱いを中止したとのことで、一部の人々において パニック的な反応も発生している模様です。
英国においては現在の時点ではまだ、輸入オウムにおける感染が検疫で発見 されただけの段階ですが、素早い対応が行われると共に、マスコミによる 大きな取り扱いもあって、鶏肉を食べない人々が発生するなど過剰な反応も 生まれ、大きな社会的混乱が生じているようです。
それに対して、今回のECDCや英国政府のように、それほど心配する必要はないと、 あまりに過剰な反応を憂慮し沈静化させようする当局の動きも出てきています。
既に国内の家禽においてトリインフルエンザA/H5N1の集団発生を経験し、かえって冷静さを取り戻している現在の日本社会に比べると対照的です。
Eurosurveillance 2005.10.20/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2005.10.27