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2008.05.22 |
看護師から患者へ伝播したB型肝炎ウイルス − フランス、2005年 2005年、フランスのthe Institut de veille sanitaire(InVs)は、ある医療機関で下肢静脈瘤切除手術を2回受けた35歳の女性が、B型肝炎ウイルス(HBV)のセロコンバージョンを起こした事例について報告した。 患者が手術を受けた医療機関での感染の可能性を探るために、この女性と同時期に入院していたHBV感染患者と、その患者の治療・看護に当たっていた医療従事者について調査が行われたが、患者については感染源ではないことが判明した。 しかし更なる調査で、初期の調査時に病欠していた麻酔看護師(ある程度の麻酔業務が出来る資格)1名が、1992年にB型肝炎の健康キャリアーであるとの診断を受けたものの、その後の経過観察が行われていなかったことがわかった。この看護師は、患者に対して2回行われた手術のうちの1回に参加しており、点滴の準備および管理、脊髄麻酔、などの麻酔行為を行っていたが、臨床検査で高水準のウイルス複製(産生)を伴う慢性B型肝炎であることが判明。また、彼女は、聞き取り調査において、手袋を着用していなかったこと、針刺しを数回起こしておりしかも報告していなかったこと、などが報告された。 この事例により、一見何も異常がないと思える状況であっても、スタンダードプリコーションを徹底的に実施することの重要性と、医療従事者の免疫化状態を確認しその経過を観察するために労働衛生業務が担う役割の重要性が明らかになった。 <訳註> 外科における医療従事者から患者へのHBV伝播例については、「学術情報誌 Carlisle Vol.2 No.3 -『B型肝炎ウイルスに感染していて、e抗原を持たない4名の外科医師から患者への感染』」を参照下さい。 Eurosurveillance 2008.05.22/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2008.05.27 | |