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2008.10.09 |
イングランドの病院で検出されたClostridium difficile PCRリボタイプの分布と抗菌薬感受性パターン 2007-2008 2007年4月から2008年3月末の間、病院感染の原因となるClostridium difficile菌株の代表的な検体に関する調査がイングランドで行われた。 健康保護局の地域微生物学ネットワークによると、イングランド国内の9つの地域にある186の病院から677の分離株が集められた。 調査の結果、PCRリボタイプ027が全体の41.3%を占め、感染の兆候を示す患者からの分離株の中では最も多かった。その次は、タイプ106で全体の20.2%。また、以前は病院感染に関連する菌株として最も多くを占めていたタイプ011が全体の7.8%と減少した。その他44種のPCRリボタイプの合計は全体の28.9%であった。 2005年から2006年にかけて881の分離株を対象に行われた同様の調査でも、同じタイプのClostridium difficile菌株3種が上位を占めたが、今回の調査ではその割合に変化が見られた。最も注目すべき変化は、タイプ001の有病率が25.1%から7.8%と17%以上も減少した点である。また、タイプ027については25.9%から41.3%と15.4%の増加、タイプ106は26.2%から20.2%と6%減少した。 E-テスト法による抗菌薬感受性試験の結果、臨床的に耐性があると分類されたものはひとつも無かったが、蔓延している菌株ほどメトロニダゾールに対する感受性が明らかに低いことがわかった。また、バンコマイシンへの耐性も検出されなかった。しかし、蔓延しているPCRリボタイプほどモキシフロキサシンとエリスロマイシンに対する耐性が高いことが判明した。これは、それらの薬剤に対する耐性が選択的に有利である可能性を示しており、更に、この2つの薬剤に対する複合耐性があるということがそのPCRリボタイプが蔓延しやすいものであることの指標である可能性を示している。 この調査によって得られたデータは、イングランド国内の病院においてどの種類の菌株が優位であるかという点と、治療においてどの抗菌薬剤が重要であるかということを知るためにとても価値のあるものである。 <訳註> Clostridium difficile関連疾病における感染対策ついては、 「Y's Letter Vol.2 No.29 Clostridium difficile関連疾病における手指衛生」、 「Y's Letter No.30 芽胞形成菌について」をご参照ください。 Eurosurveillance 2008.08.28/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2008.09.24 | |