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別表2 一般病棟における予防策のまとめ

予防策の種類
病室隔離
手袋、マスク、
ガウンの着用
手洗い
クリティカル・セミクリティ
カル器具、輸液、加湿水など
ノンクリティカル器具
などの清拭・洗浄
頻繁に接触する周辺物品
・環境の清拭・清掃
床など環境の清掃
標準予防策
(すべての患者に対して常に行う)
特になし 手袋の着用
・血液、体液、分泌物、排泄物、創傷、粘膜などに接触する場合
・侵襲的処置を行う場合

血液などで汚染されるおそれのある場合にはガウンやマスクを着用する
・易感染患者に接触する前
・血液、体液、分泌物、排泄物、創傷、粘膜などに接触した後
・患者に直接接触した後
・侵襲的処置を行う前

流水による手洗いをした場合にはペーパータオルでふき取り、水道の栓はそのタオルで閉める
・クリティカル器具は滅菌、セミクリティカル器具は高水準消毒または滅菌を行ってから再利用する。体温計は口腔用と肛門用を区別し通常中水準消毒を行う
・輸液などの薬剤は衛生的に取り扱い、原則として単回使用とし患者間で共用しない
・ネブライザー、加湿器、人工呼吸器など呼吸器系装置の消毒・滅菌や加湿水の交換を頻繁に行う
・喀痰吸引カテーテルは原則としてその都度使い捨てとする
・病院毎に定める方法で清拭・洗浄する
・場合により低〜中水準消毒薬を用いて清拭する
・湿潤した器具などを消毒する場合には熱水または中水準消毒薬を用いる
・血液などで汚染された場合には、念入りに清拭し仕上げとして次亜塩素酸ナトリウム(ごく小範囲にのみ適用)またはアルコールを用いる
・食器、リネンなどはなるべく熱水による洗浄・洗濯を行う

・病院毎に定める方法で清拭・清掃する
・低〜中水準消毒薬を用いて清拭することもある
・血液などで汚染された場合には、念入りに清拭し仕上げとして次亜塩素酸ナトリウム(ごく小範囲にのみ適 用)またはアルコールを用いる
・病院毎に定める方法で清掃する
・特別な場合を除き消毒薬を用いて清掃する必要はない
・血液などで汚染された場合には、念入りに清拭し仕上げとして次亜塩素酸ナトリウム(ごく小範囲にのみ適 用)またはアルコールを用いる
標準予防策
(場合により*、すべての患者に対して上記に追加して行う)
・処置の種類を問わず処置を行う前 ・複数の患者に直接接触する聴診器の先端部などはアルコールで清拭する ・場合により、ドアノブなど多人数が頻繁に接触する部分をアルコール清拭することもある

接触予防策 a)
(必要に応じて、MRSAなどの保菌患者・感染症例に対して追加して行う)
・必要な場合は、個室隔離または集団隔離を行う
・特に排菌が多く汚染を拡散する症例は積極的に隔離する
手袋の着用
・患者に直接接触する場合
・汚染の疑われる周囲に接触する場合

患者と濃密に接触する場合などにはガウンを着用する

汚染の疑われる周囲に接触した後 特になし ノンクリティカル器具はなるべく患者専用とし、共用する場合には低〜中水準消毒を行う 一般的な清拭・清掃を原則とするが、必要に応じて、1日1回程度低水準消毒薬入り洗浄剤またはアルコールを用いて清拭・清掃する 特になし
飛沫予防策 b)
(インフルエンザ症例などに対して追加して行う)
・個室隔離または集団隔離を行うか、ベッド間にパーティションを設置する、または2m以上ベッド間隔をとる ・患者から1m以内に接近する場合にはサージカルマスクを着用する
・患者が移動する場合には患者自身にサージカルマスクを着用させる

特になし 特になし 特になし 特になし 特になし
空気予防策 c)
(感染性結核症例などに対して追加して行う)
・陰圧管理された個室に隔離を行い、陰圧管理された病室がない場合には通常の個室に隔離し、扉を常に閉じ、窓を開放しておく
・場合により転院などの措置をとる

・隔離病室に入室する医療従事者と面会者はタイプN95微粒子用マスクを着用する
・患者が室外に出る場合は外科用マスクなどろ過効率の高いマスクを着用させる
特になし 特になし 特になし 特になし 特になし

* この「場合により」とは、易感染患者の多い病棟、MRSA蔓延時など病院毎に定める場合を指す。
a)MRSAやVREなどの多剤耐性菌、緑膿菌、アデノウイルス、単純ヘルペスウイルス、腸管出血性大腸菌、ロタウイルス、エボラウイルス、ラッサウイルス、マールブルグウイルス、クロストリジウム・ディフィシルなど
b)インフルエンザウイルス、ムンプスウイルス、風疹ウイルス、ジフテリア菌、マイコプラズマ、溶血性レンサ球菌など
c)結核菌、水痘・帯状疱疹ウイルス、麻疹ウイルスなど


表は下記ガイドラインに示された諸予防策の一部を統合整理し、さらに改変して例示したものであり、本書全体を参照して解釈することが必要です。
・Garner JS, HICPAC, CDC : Guideline for isolation precautions in hospitals, 1996. Infect Control Hosp Epidemiol 1996 ; 17 : 53-80.
・Garner JS, Favero MS : CDC guideline for handwashing and hospital environmental control, 1985. Infect Control 1986 ; 7 : 231-243.
・Larson EL : APIC guideline for handwashing and hand antisepsis in health care settings, 1995. Am J Infect Control 1995 ; 23 : 251-269.
・Rutala WA : APIC guideline for selection and use of disinfectants. Am J Infect Control 1996 ; 24 : 313-342.
・小林寛伊,吉倉 廣,荒川宜親編集:エビデンスに基づいた感染制御.メヂカルフレンド社,東京,2002.
・厚生省保健医療局結核感染症課監修,小林寛伊編集:消毒と滅菌のガイドライン.へるす出版,東京,1999.


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2004.12.28 Yoshida Pharmaceutical Co.,Ltd.