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V 各種消毒薬の特性
2.中水準消毒薬
1)アルコール系
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(2)イソプロパノール 1〜5, 7, 8, 13〜15,
25)
[1] 特徴
生体および非生体のいずれにも繁用される中水準消毒薬である。抗微生物スペクトルが広く、芽胞を除くほとんどすべての微生物に有効で、作用はおおむね速効的である。
生体消毒薬としては、ガーゼや脱脂綿に含ませ、注射部位の皮膚、手指などに塗布して適用する。非生体消毒薬としては、注射剤のアンプルバイアルや輸液ルートの接合部など、また、体温計(口腔用、直腸用)、聴診器、X線装置、外部モニター、床頭台、オーバーテーブルなど滑らかで固い表面のノンクリティカル器具や環境に清拭法で使用する。
50〜70v/v%が一般的な濃度であるが、50v/v%よりも70v/v%のほうが効力が強い。低濃度においては同濃度のエタノールよりも効力が強い25〜27)。揮発性が高いため、乾きが早く使用しやすい。なお、手術部位の皮膚は適用範囲に含まれない。エタノールよりも脱脂作用が強く、また特異な臭気があるが、酒税相当額の課された消毒用エタノールより経済的である。
[2] 抗微生物スペクトル
グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌、真菌、ウイルスに有効であるが、芽胞には無効である。一部の糸状菌を殺滅するには長時間の接触が必要である。エンベロープを有するウイルスを比較的短時間で不活性化し、かつこれらに対しては消毒用エタノールよりも短い接触時間で有効な場合が多い。HBVについては、70v/v%イソプロパノールが、20℃ 10分間の接触でチンパンジーへの感染性を不活化したという報告がある30)。HIVに対する有効性も確認されている。エンベロープのないウイルスを不活性化するには長時間の接触が必要であり、消毒用エタノールよりも長時間を要する場合がある。
[3] 作用機序
蛋白の変性、代謝障害、溶菌作用によるものである。
[4] 適用範囲
(承認に基づく効能・効果。推奨されるものについては下線。)
| 50〜70v/v%イソプロパノール | 手指・皮膚、医療用具(金属、非金属) |
[5] 主な副作用
- 発疹等の過敏症状、皮膚への刺激症状があらわれることがあるので、このような場合は使用を中止する。
- 粘膜や創傷部位へ使用すると刺激を生じるので、これらの部位には使用しない。
[6]その他の注意
- 引火性があるので注意する。また、室内、白衣など広範囲に噴霧しない。
- 合成ゴム製品、合成樹脂製品、光学器具、鏡器具、塗装カテーテルなどにはイソプロパノールで変質するものがある。
- 血清、膿汁等の蛋白質を凝固させ、内部まで浸透しないことがあるので、これらを十分洗い落としてから使用する。
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