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V 各種消毒薬の特性
3.高水準消毒薬
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2)その他の高水準消毒薬・滅菌剤
[1] 過酢酸 3〜5, 59)66) 2005.04.06改訂
芽胞を含むすべての微生物に有効な消毒薬である。0.2%液はグルタラールより短時間で芽胞を減少させ、50〜56℃であれば12分で殺滅する54)。過酢酸は酢酸、過酸化水素との平衡混合物であり酢酸、過酸化水素、水、酸素に分解するため環境に対して害が少ない。過酢酸の作用機序はほとんど知られていないが、他の酸化剤とほぼ同じであると考えられている。国内では6%過酢酸が市販されており、0.3%にまで希釈して使用する。主に専用の自動洗浄器を利用して内視鏡の消毒に使用されている。また、透析機器の消毒などにも使用されている。有機物の存在下においても失活が少なく、低温においても芽胞に対して効果がある。殺菌力はpHに依存しpHが低いほうが殺菌力を発揮する。しかし一部の金属、銅、真鍮、青銅、純鉄、亜鉛メッキ鉄板などを腐食しやすい。希釈した液は加水分解しやすく、1%溶液は6日間で濃度が半分に低下する。
短所として刺激臭があり、蒸気は眼・呼吸器等の粘膜を、原液は皮膚を刺激する。したがって、取り扱い時には換気をしてマスク、ゴーグル、手袋、ガウン等をする必要がある。
[2] 過酸化水素 1, 3〜5, 59)
高濃度の過酸化水素はグルタラールにほぼ匹敵する殺菌効果と抗微生物スペクトルを持ち、欧米においては、6%以上の安定化過酸化水素が眼圧計、ベンチレーター、軟性内視鏡など医療器具の高水準消毒に利用されている。7.5%製剤は20℃30分で高水準消毒を達成し、20℃6時間で芽胞を殺滅する48)。なお、過酸化水素ガスをプラズマ化して低温滅菌を行う装置が国内でも市販されている。(V-4-2)
オキシドールを参照)
[3] 二酸化塩素 5, 39, 60)
芽胞を含むすべての微生物に有効な塩素系消毒薬である。作用機序は明確でないが、芽胞に対する効果は電子の授受が関与するともいわれている。外国では水道水の消毒に使用されている。日本ではプール水に使用されたり、消臭の目的で使用されている。温度が低いと殺菌効果は減少する。米国では以前透析機器の消毒に使用されていたが、膜を漏出させ細菌が透析液側から血液側へ移行することが判明し用いられなくなった。英国では医療機関向けの消毒薬としての製剤(1,000ppm)が販売されており、内視鏡消毒への適用が検討されている。器具を傷めやすい、刺激臭があるという短所がある。
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