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抗微生物スペクトル早見表適用部位早見表消毒薬使用濃度一覧

>>> V章参考文献


V 各種消毒薬の特性
4.その他の消毒薬


2)オキシドール 1, 3〜5, 7, 8, 59)

[1] 特徴

日本において2.5〜3.5%過酸化水素水はオキシドールと呼ばれ、創傷・潰瘍部位などの消毒に使用されている。過酸化水素は粘膜や血液に存在するカタラーゼにより分解されるため、創傷・潰瘍部位において殺菌作用を発揮するのは瞬間的であると思われるが、毒性が低く、また分解時に酸素の泡を放出して洗浄作用を発揮する。また過酸化水素はコンタクトレンズの消毒薬(一般用医薬品)としても国内で利用されている。この利用法の場合、過酸化水素が残留すると眼を刺激するので、中和を完全に行いよくすすいで使うことが必要である。


[2] 抗微生物スペクトル

グラム陽性菌、グラム陰性菌、酵母、ウイルスに有効である。グラム陽性菌に対するよりもグラム陰性菌に対する効力のほうが強い。(V-3-2) その他の高水準消毒薬・滅菌剤を参照)


[3] 作用機序

ヒドロキシルラジカルを発生することにより、脂質膜、DNA、細胞内容物を攻撃すると思われる。


[4] 適用範囲
(承認に基づく効能・効果。推奨されるものについては下線。)

オキシドールまたは2〜3倍希釈創傷・潰瘍
オキシドールまたは2〜10倍希釈
(耳科の場合、グリセリン、アルコールで希釈)
耳鼻咽喉
オキシドールまたは2倍希釈口腔粘膜、齲窩、根管、歯
10倍希釈口内炎


[5] 主な副作用
  • 連用により口腔粘膜が刺激される場合がある。
  • 眼に刺激性をもたらすので、眼科用器具に使用した場合はよく水洗いする。

[6] その他の注意
  • 長期間または広範囲に使用しない。
  • 眼に入らないよう注意すること。入った場合には水でよく洗い流すこと。
  • 易刺激性の部位に使用する場合には、正常の部位に使用する場合よりも低濃度にすることが望ましい。
  • 深い創傷に使用する場合の希釈液としては、注射用蒸留水か滅菌精製水を用い、水道水や精製水を用いない。


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