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指導にあたって この「消毒薬テキスト 新版」は、吉田製薬株式会社の薬剤師を中心とするスタッフが執筆し、その道の第一人者であります大久保憲先生が厳しい監修をなさって2001年に公開された「消毒薬テキスト」を原本とし、その後の新しい法制やガイドラインなどを反映すべく改訂した上で、正式な出版物として発行されるものです。 申すまでもなく、感染制御は、患者サービスの中の主要課題の一つです。その感染制御を実践する上で、消毒薬の有効活用は最大の課題です。消毒薬は万能ではありません。一定の抗菌スペクトルを有し、このスペクトルからはみ出す微生物は必ず存在します。つまり、消毒薬の中で生存、増殖する株が、病院のどこかに生息している可能性を常に念頭に置かなくてはなりません。 一方、感染対策におきまして、滅菌という完全な処理方法を適用できる対象はごく限られています。生体、環境、非耐熱性機器、大型機器などは、消毒処理しか適用がありません。不完全な消毒という方法を採用しなければならない点が、感染制御を難しくしているのです。 少しでも病院感染率を低減し、また、アウトブレークを未然に防ぐためには、各消毒薬の特性を充分理解した上での活用が肝要です。消毒薬汚染を防止する対策も重要な点です。 本書は、これらの点を踏まえた上で消毒薬全般に関する情報を病院感染対策と結びつけながら詳細に記載したという点で、意義のある書物であると確信しております。感染制御に関与する医師、看護師はじめ医療福祉業務従事者の方々にさらに広く参照いただき、感染制御の向上と患者サービスの向上に役立てていただくことを願いつつ、正式出版のための改訂を指導いたしました。 | |||
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2005年2月 NTT東日本関東病院 名誉院長 小林 寛伊 | |||
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