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1998.08.07 |
水痘ワクチン WHOポジションペーパー 水痘は世界的に広まっている急性接触感染性ウイルス疾病である。通常は小児における緩和な疾患であるが、成人においてはより重い疾患となる傾向がある。特に、新生児、易感染患者においては致命的となる場合がある。水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV: varicella-zoster virus)が原因物であり、遺伝的バリエーションは少なく、ヒト以外の動物にはリザーバーがない。VZVは神経系統に持続感染し、特に老年者や易感染患者において問題となる帯状疱疹を起因する。個々の症例においては免疫グロブリンや抗ウイルス薬による対処が可能であるが、その基本的な制御には広範なワクチン接種が必要である。 1974年にワクチンが市販開始され、日本において20年以上、米国において10年以上の実績があるが、小児の時に接種した90%以上の人々が現在でも水痘から守られている。しかしながら、発展途上国における水痘と帯状疱疹の重大性についてはまだ情報が少ない。また、熱帯における成人では血清検査陰性の比率が高い傾向があることも知られている。その他のより重要と思われるワクチンの存在と限られた財源を考慮すると、水痘ワクチンは発展途上国の国家的な免疫化計画において優先度が高くないと思われる。 小児にワクチンを導入する場合には、高い普及率を確保するべきであり、さもなければ理論的には、疫学的なシフトを招き、かえって若年層や成人における重症例数を増加させてしまう。 <訳註> 日本においても米国に於いても水痘ワクチンの普及率はあまり高くないそうです。実証的にも疫学的なシフトが確認されるのか気になるところです。水痘・帯状疱疹は、エイズ患者においても特に問題となりますが、他の感染症、例えば侵襲性レンサ球菌感染との関連も報告されています。 WER: 1998.08.07 Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1998.08.08 | |