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1999.06.25 |
公衆衛生と貿易 WHO(国際保健機構)の事務局はIHR(国際保健規則)の改訂作業の一環として、WTO(国際貿易機構)のSPS(衛生および植物衛生標準)委員会と協議を始めた。これは、改定後のIHRと既存のSPS合意の間に矛盾が発生することを防ぐためである。 また、FAO(食糧農業機構)とWHOが合同で運営しているCAC(食糧規則委員会)は、SPSにおいても、食糧安全の標準設定機関として定められているため、この協議においてはCACのことも考慮されている。 WTOはそもそも貿易自由化のために作られた国際機関であり、国連システムの一部ではないが、WHOとFAOは国連内の専門機関である。
<訳註> 国際貿易の発達した現代においては、ある国で植物や食糧に含まれる微生物や毒物などにより疾病が流行した場合、直ちに国際的な伝播の危険が発生します。現在ではもっぱら各国において個別に輸入の禁止措置などが行われていますが、さらに国際的な通知と協力の体制が求められているといえましょう。 IHRの改訂が2002年に発効すると、国際的な公衆衛生に重要と思われる疾病の流行があった場合、加盟国は国際的な通知義務を持つことになります。(IHR改訂について詳しくはこちらをご覧下さい) 今回の協議は、そのような通知が行われた場合に、疾病の国際伝播に関与し得る食糧などの貿易の制限が、自由貿易主義的なWTO国際条約と矛盾せずに、円滑に行われるよう準備をするという意義を持つものであると思われます。 WER: 1999.06.25 Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 1999.06.26 | |