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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.4 No.2 Summer 1999

院内感染対策と薬剤師

仲川義人 山形大学医学部附属病院薬剤部/教授

近年、臓器移植などの大手術、難治性疾患に対する積極的な薬物療法が高齢者などに対しても行われており、生理的機能および免疫能の低下した、いわゆる易感染宿主の長期療養患者が増加している。そこで、院内感染も従来のような強毒菌に起因する伝染病ではなく、患者自身の保有菌、常在菌、そして健常人にとっては通常問題とならない弱毒菌による日和見感染症などで患者は難治性を呈する。特に、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による感染症は、化学療法剤の不適切な使用、あるいは連用による耐性変異株の選択・増加などに起因するとも考えられ、その防止対策が社会的にも問題になっている。

院内感染は伝播速度が速く、重症化、まん延化を呈する場合が多い。患者間感染ばかりでなく、医療従事者を介した感染や医療器具を介した感染、ときには針刺し事故による医療従事者の感染も問題となる。接触感染ばかりでなく、空気感染や飛沫感染も当然問題となる。業務の多忙さ、感染認識の低さ、自己責任の甘さなどといった医療従事者の診療態度が重大な感染を惹起する場合もあり、日頃より感染に対する意識啓発が必要となる。「一処置、一手洗い」、院内感染のサーベイランス、感染対策マニュアルの遵守が重要である。また、感染対策チーム(ICT:Infection Control Team)などの実践チームの活動が重視され、薬剤師の参画と活躍が期待される。

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Carlisle Vol.4 No.2 p7 Summer 1999

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