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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.3 No.4 Winter 1999

汚染された水道水に起因するStenotrophomonas maltophilia感染およびコロナイゼーションの未熟児における院内アウトブレイク

Verweij, P. E..
Nosocomial outbreak of colonization and infection with Stenotrophomonas maltophilia in preterm infants associated with contaminated tap water.
Epidemiol.Infect.,120:251-256, 1998.

Stenotrophomonas maltophiliaは、重要な病院感染の病原体として認識されてきている。Stenotrophomonas maltophiliaは水や牛乳、人体表面などからしばしば分離される。

新生児集中治療室(NICU)で、1996年の3月から5月にかけて5例の未熟児の気管支痰検体からStenotrophomonas maltophiliaが培養された。

5例の未熟児は表層のコロナイゼーションであったが、残る1例はStenotrophomonas maltophiliaのために死亡した。このNICU室内にある3つの蛇口の水道水からStenotrophomonas maltophiliaが培養され、うち1つの蛇口はシンク排水管に欠陥があることがわかった。これらの蛇口からの水道水は未熟児の沐浴に用いられていた。

DNA(RAPD)PCR分析の結果、Stenotrophomonas maltophiliaの環境株と臨床分離株のバンド・パターンには一致が見られた。手指の消毒を再度強化することと手洗いのための水道水使用を制限し、未熟児の沐浴に滅菌水を用いることでアウトブレイクを制御した。

結論として、NICUにおいて水道水を未熟児の沐浴に使用するべきではないことが示唆された。どうしても使用する場合には、蛇口における細菌の繁殖を防止するための対策を講じるべきである。(訳:西岡みどり)

Carlisle Vol.3 No.4 p8-10 Winter 1999

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