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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.4 No.4 Winter 2000

フェノール系消毒薬と塩素系消毒薬の、C型肝炎ウイルスの結合と感染性に対する効果

Giuliano, A. et al.
Effect of phenolic and chlorine disinfectants on hepatitis C virus binding and infectivity.
AJIC, 27:236―239, 1999.

本研究は、C型肝炎ウイルスの結合(吸着)と感染性に関して、2つのポリフェノール系消毒薬と塩素系化合物(NaDCC)による不活化について評価することを目的とした。 HCVの結合とreplicationを分析するのに適したベロ細胞(ミドリザル腎由来の培養細胞)を用い、HCVのRNA分子を定量的に評価するために、competitive reverse transcription (cRT-PCR)法にて、抗ウイルス活性を評価した。 ポリフェノール系消毒薬は推奨されている希釈濃度で、HCVの結合と複製を抑制した。一方、塩素系消毒薬は、おそらくベロ細胞培養の蛋白物質が存在するために、低い希釈濃度では、感染性が示された。 検討したポリフェノール系消毒薬によるHCVの結合と複製の抑制作用により、この臨床的に重要な脂溶性ウイルスに関して、器具を十分に汚染除去することや環境消毒の重要性が確認された。

(訳:西岡みどり)

Carlisle Vol.4 No.4 p8-10 Winter 2000

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