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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.5 No.3 Autumn 2000

カテーテル留置関連尿路感染症は症状がまれである
―1,497件の導尿患者のプロスペクティブ調査―

Tambyah, P. A. Maki, D. G.
CatheterAssociated Urinary Tract Infection Is Rarely Symptomatic.
Arch. Intern. Med., 160 (13):678-682,2000.

カテーテル留置関連尿路感染症(CAUTI)は、毎年米国の病院およびナーシング・ホームで百万件以上発生する代表的な院内感染である。無症状のカテーテル関連細菌尿は、病院内とくにICUで抗生物質耐性菌の主な感染源である。症状がみられる場合CAUTIの治療は勧められているが、CAUTIに関する症状は明確ではない。
 本研究ではCAUTIの臨床症状を明確にするため、1,497名のカテーテル新導尿患者のプロスペクティブ調査を実施した。quantitative尿培養と尿中の白血球数のカウントおよび症状の有無について毎日調査を実施した。
調査期間中、224名の患者で235件の院内感染CAUTIが発生し、感染患者の90%以上が無症状であった。検査室を使用し主治医がCAUTIと診断できたのは52%にあたる123名のみであった。235件のCAUTIのうち1件のみが明らかに2次血流感染と関連していた。
 CAUTIの症状をより明確にするため、尿路感染以外の感染症がある463名を除く残りの1,043名のなかで、103CFU/mL以上ある89名の CAUTI患者とCAUTIのない患者との間では、尿路感染に共通にみられる発熱、排尿障害、尿意切迫、脇腹痛などの症状または白血球数増多症などの症状に大きな差はなかった。
 CAUTIは血流感染を起こすことはまれであるが、抗生物質耐性菌の主な貯蔵源であるため、院内感染制御プログラムの中でも優先的にCAUTIを予防する努力を継続することが必要である。

(訳:中田栄子)

Carlisle Vol.5 No.3 p8-10 Autumn 2000

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