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アメリカ(CDC-MMWRより)
2003/08/22
競技スポーツ選手におけるMRSA感染
July 25, 2003, Vol. 52, No. 33
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Infections Among Competitive
Sports Participants – Colorado, Indiana, Pennsylvania, and Los Angeles County, 2000-2003の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5233.pdf
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Infections Among Competitive
Sports Participants – Colorado, Indiana, Pennsylvania, and Los Angeles County, 2000-2003の要旨
http://www.cdc.gov/mmwr/PDF/wk/mm5233.pdf
通常MRSA感染は医療施設関連感染であるが、市井においても皮膚感染の原因として新興しつつある。本報告は競技スポーツ選手における皮膚および軟組織感染の集団発生について報告する。2003年2月コロラドのフェンシングクラブメンバーとその家族から5例の感染が報告され、3例が入院した。2000年から2003年にかけて、ペンシルバニア、インディアナ、カルフォルニアにおいて大学などのフットボール部とレスリング部からチームあたり2~10名の MRSA感染が報告され、9名が入院した。スポーツ選手においてMRSA感染が発生し得ることについて認識が必要であり、以下のような対策を行うことが望ましい。
- 創傷を覆う。覆えない場合には練習・競技を控えることを考慮する。
- 練習・競技後には石けんによるシャワー浴を行う。
- 適切な温水と石けんを備える。
- タオルや衣服・用具などの共用を避ける。
- 共用用具は定期的にクリーニングする。
- 選手とコーチは創傷の救急処置と感染の疑いのある創傷の判別を習得する。
- 選手は皮膚病変をコーチに報告し、コーチは定期的に選手の皮膚病変を点検する。
MMWR:2003.08.22/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2003.08.25
米国において市井MRSA集団感染は、スポーツ選手のほか、刑務所、男性同性愛者などにおいて報告されています。詳しくはhttp://www.yoshida-pharm.com/us/2003/030207.htmをご覧下さい。