EURO Update
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欧州(Eurosurveillanceより)
2007/04/26
英国の病院におけるClostridium difficile PCR ribotype 027の分布について
Distribution of Clostridium difficilePCR ribotype 027 in British hospitalsの要旨
Eurosurveillance Weekly 26 April 2007, Vol. 12, No. 4.
Eurosurveillance Weekly 26 April 2007, Vol. 12, No. 4.
2004年、2005年に英国南東部の病院で起きたClostridium difficile感染の集団発生は、PCR ribotype 027として知られている、新しく、より強毒と推測される株が原因であった。この集団発生と同時に行われていた、有症状患者の分離株サーベーランスと、Anaerobe Reference Laboratory(ARL)が要請を受けて行った追加調査の結果から、英国全土の病院への実際の蔓延範囲が判明した。9つのThe Health Protection Laboratory(HPA)管区から提出された1,004株のC. difficileから、881の分離株が調査された。英国全土で行われたこの調査により、分離株の約75%がtype 106, 027, 001の3種類で占められており、その約3分の1がtype 027で地域的にも拡散していることが明らかになった。拡散のメカニズムは不明であるものの、他のヨーロッパ諸国においても警戒が必要であることが示された。
Eurosurveillance 2007.04.26/ Yoshida Pharmaceutical Co Ltd: 2007.05.01
Clostridium difficile 027については、
日本における分離例および、欧米における分離状況を参照ください。
またClostridium difficileに対する病院感染対策については、
Y’s Letter No.30「芽胞形成菌について」を参照下さい。