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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.12 No.3 Autumn 2007

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌およびバンコマイシン耐性腸球菌のスクリーニングのための積極的なサーベイランス培養の使用の権限委託:アメリカ医療疫学学会および感染管理疫学家協会からの合同の立場での声明

Weber SG, Huang SS, Oriola S, et al.
Legislative mandates for use of active surveillance cultures to screen for methicillin-resistant Staphylococcus aureus and vancomycin-resistant enterococci:Position statement from the Joint SHEA and APIC Task Force.
Am J Infect Control 2007;35:73-85.

病院の患者をスクリーニングするための積極的なサーベイランス培養の使用を通して、抗菌薬耐性菌の制御を目的とする法律の制定(立法)が、少なくともアメリカ合衆国の2つの州に導入された。提案された立法の対応において、アメリカ医療疫学学会(SHEA)および感染管理疫学家協会(APIC)は、この合同の立場での声明を発展させた。再組織は、適切な環境下での積極的なサーベイランス培養の使用を含めた広範囲の配列方法を用いて、ヘルスケアに関係する感染と戦うことを公共の用に供した。提案された立法および積極的なサーベイランス培養の使用のための論理的根拠を再調査する。この立場の声明は、積極的なサーベイランス培養、この戦略の使用をサポートする科学的なエビデンスおよび積極的なサーベイランス培養の使用の権限を委託するための立法を取り囲む多数の未解決の項目の議論に使用するための、提案される立法および論理的根拠を再調査する。なお、次に示す5つの合意ポイントを提供する。

[1]MRSAおよびVREを含めた抗菌薬耐性菌の負担を減少させることは、非常に重要であるが、APICおよびSHEAは、MRSA、VREまたは他の抗菌薬耐性菌のスクリーニングのための積極的なサーベイランス培養の使用を、権限として委託するための立法の成立をサポートしない。

[2]APICおよびSHEAは、MRSA、VREまたは他の抗菌薬耐性菌並びに感受性病原菌を原因とする感染を予防するための、効果的並びに価格的に効果のある戦略の継続した発展、バリデーションおよび応用をサポートする。

[3]APICおよびSHEAは、注意を集中することや抗菌薬耐性並びにヘルスケアに関係する感染の増大する問題のための解決策を公式化するため、プライベート機関、地方、州および連邦の政策作成者達とともに、ヘルスケア消費者による努力を歓迎する。

[4]低リスクと高リスク集団の両方をスクリーニングするための、積極的なサーベイランス培養を使用するに際しての妥当性、有用性、実行の可能性並びに価格効果を決定、最適化するための進行中の付加的研究を、APICおよびSHEAはサポートする。

[5]APICおよびSHEAは、州並びに地方のヘルスケアの権威者や研究所レベルの感染制御の熟練者の間での協力を、より強くサポートする。

(訳:坂上吉一)

Carlisle Vol.12 No.3 p8-10 Autumn 2007

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