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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.13 No.2 Summer 2008

薬剤師によるVCMの処方設計業務の紹介

五十嵐 正博(虎の門病院薬剤部)

抗生物質のTherapeutic Drug Monitoring(TDM)は、感染症における医療チームに薬剤師が参加するために不可欠な業務です。しかし、適正なTDM業務を行うことと、TDMを行うことには違いがあります。

例えば、適正なvancomycin(VCM)のTDMとは、①投与開始時に定常状態の血中濃度が治療域になるよう薬物動態理論を用いて投与設計を行い、②定常状態になる時期を予測して血中濃度測定のための採血を行って、初めて実現されます。しかし、私が病棟でTDMを担当し始めた13年前は、投与設計を最初から薬剤師が行っている施設は極めて少なく、院内の多くの医師に適正なTDMの有用性を理解してもらう必要がありました。

虎の門病院薬剤部では、1997年から病棟薬剤師と呼吸器科の医師とがチームとなって、VCMの投与設計を行う業務を開始しました。その成果を日本化学療法学会に発表することで1~5)、薬物動態理論を用いた投与設計の有用性を示しながら、独自のノウハウを確立しました。その結果、虎の門病院では、2003年7月より病棟薬剤師が医師と共同でVCMの投与設計を行うことが原則となり、ほぼ全例において、理想的なTDM業務を行っています。

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Carlisle Vol.13 No.2 p12 Summer 2008

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