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Carlisle
医療関連感染情報季刊誌より
Vol.13 No.1 Spring 2008

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌が原因である皮膚および軟組織感染

Robert SD
Skin and Soft-Tissue Infections Caused by Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus.
N Engl J Med 2007;357:380-390.

37歳の男性を、ひざの少し下の左足の局所的な腫れおよび圧痛の評価のために提供する。この男性はクモは見ていなかったが、ドクイトグモにかまれた後に、この傷害が目立つようになってきたことが疑われた。足の検査で、紅斑および暖かい感じの領域は7cmであり、約5であった。傷害の中心は、波動の領域は2cmであり、約2であった。小さい範囲ではあるが壊死した皮膚が被さっていた。この男性の体温は38.3℃であった。脈拍は毎分115回であった。血圧は最高が116mmHg、最低血圧が78mmHgであった。この患者をどのように評価し、処置したらよいか? これが本論文の主目的であった。

腫瘍の出現、または化膿性および壊死性の皮膚傷害、並びに切開と膿を出す処置が治療の基礎であった。なお、化膿性物質は培養すべきである。多くの患者、特に患部が小さい(長さが5cm以下である)患者においては、切開および排膿のみが適切な治療である。もし、皮膚の傷害が大きいか、または感染の組織的兆候に関係するか、あるいは複雑化した集団に関係するMRSA感染のリスクが増加していることが明白であるならば、集団に関係するMRSAに対して有効である抗菌薬治療もまた推奨される。最後に、治療は診断の初期以前に得られた菌の感受性試験の結果によりガイドされるべきである。

集団に関係するMRSA感染の流行にともなって、皮膚および軟組織の管理は、MRSA感染の地方への拡大の管理を要求する。多くの熟練者は黄色ブドウ球菌の中で10%以上のMRSAは集団の中で獲得した皮膚および軟組織の感染で分離され、そして推定される黄色ブドウ球菌感染を管理するとき、集団に関係するMRSAに対して抗菌剤の適用を推奨する。

集団に関係するMRSA感染(MRSA市中感染)のための抗菌剤の使用を直接比較検討していないが、しかし、クリンダマイシン、トリメトプリム-スルファメトキサゾール、またはドキシサイクリンのような持続性のテトラサイクリン系抗生物質が一次選択剤として妥当である(リファンピンは感受性の集団に関係するMRSA分離菌に対して有効であるが、リファンピン単独での使用では頻繁に耐性菌が出現することが知られている)。また、リネゾリドもその他の選択剤としての可能性がある。病気のぶり返しまたは再発が起こるかも知れないので、フォローアップが本質的に必要である。

なお、本報告で推奨しているものは、CDCが出している集団に関係するMRSA感染の予防および管理のためのガンドラインとおおむね一致している。

(訳:坂上吉一)

Carlisle Vol.13 No.1 p9-11 Spring 2008

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