Carlisle
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医療関連感染情報季刊誌より
Vol.19 No.3 Autumn 2014
消化器内視鏡の感染制御に関するマルチソサエティ実践ガイド(改訂版)
大久保 憲(東京医療保健大学/大学院)
はじめに
消化器内視鏡の洗浄と消毒に関するガイドラインは、2008年5月に初版が刊行された。これまでに発表された日本消化器内視鏡学会甲信越支部感染対策委員会による「内視鏡消毒法ガイドライン(1995年)」、日本消化器内視鏡技師会消毒委員会による「内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン(1996年)」、日本消化器内視鏡学会消毒委員会による「消化器内視鏡機器洗浄・消毒法ガイドライン(1998年)」の記載を基本として、その後の新しいエビデンスを踏まえて作成されたものである。
今回、初版の発行から約5年が経過したことに加えて、米国における消化器内視鏡のマルチソサエティガイドラインが改訂されたことを機会に、わが国においても改訂する必要があると判断して検討されたものである。
一般的に「ガイドライン」の作成においては、その評価者を設置するとともに、エビデンスレベルも判断するなど綿密な作成過程が要求される傾向にある。今回の改訂版は、日本環境感染学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器内視鏡技師会の3学会の専門家による合意を中心に作成されていることから、「ガイドライン」ではなく敢えて「実践ガイド」としている。
※この記事に関しては抜粋のみ掲載しております。全文をご覧になりたい方はこちらよりご請求ください。
Carlisle Vol.19 No.3 p1-3 Autmun 2014