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Vol.5 No.1・2
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SSIサーベイランス |
小西敏郎1)、森兼啓太1)、西岡みどり2)、谷村久美2)小林寛伊3) (関東病院外科1)、看護部2)、院長3)) |
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外科領域における周術期感染症の中で大きな割合を占めるのが術後の手術部位感染(surgical
site infection, SSI)である。その発生は手術入院期間を延長させ、また医療コストを増大させるので、患者の手術治療に対する満足度を著しく低下させる。米国ではSSIのサーベイランスは20年以上前からnational
nosocomial infectionsurveillance(NNIS)systemに則って行われている。そして米国では、これまでに得られた膨大なデータが各施設にfeedbackされ、各施設のSSIの予防と治療対策に極めて有用となっている。またサーベイランスを続ければSSIの発生が減少することも証明されている。しかし、残念ながら本邦ではこれまで病院感染について、そしてSSIについてもサーベイランスはほとんど行われていない。つまり、わが国にはSSIがどの位発生しているかについての資料がなく、自分の病院がどの程度の水準にあるのか、さらには諸外国に比べてどうなのか、などを評価することもできない。 ※この記事に関しては抜粋のみ掲載しております。全文をご覧になりたい方はこちらよりご請求ください。 Carlisle Vol.5 No.1・2 p1-3 Spring/Summer 2000 |